胎内記憶についてのみんなの声

妊娠がわかったら、すぎたことをあれこれ考えるのはやめて、かけがえのないマタニティライフを楽しみましょう。おなかの赤ちゃんは、男の子でも女の子でも、あなたのたいせつなわが子であり、かけがえのないいのちです。いのちが宿った瞬間から、子育ては始まります。おなかの赤ちゃんは、すでに一人前の存在として、外の世界を感じとっています。私は2002年と2003年、長野県諏訪市と塩尻市で、保育園に通う子どもたち約3500人を対象に、胎内記憶や誕生記憶についてアンケートをおこないました。この調査からは、子どものほぼ3人にひとりが、おなかにいたときや生まれたときのことを、なんらかのかたちで覚えていることが明らかになりました。赤ちゃんが感じている世界を、ここに少しご紹介しましょう。

〈おなかの中は、どんなところ?〉

「暗くて、気持ちよかった」(2歳、男の子)
「暗かった。苦しかった」(3歳、女の子、2人)(3歳、男の子)「あったかかった」(2歳、男の子、2人)(3歳、女の子、2人)(4歳、男の子)「赤かった」(1歳、女の子)(2歳、男の子)「あったかくて、気持ちいいところだった。ゆらゆらしていた」(3歳、女の子)「明るかった」(2歳、男の子)(4歳、女の子)「ママの声が聞こえていた」(2歳、女の子)「赤かった。あったかかった。ひっくりかえっていた」(男の子)「ふわふわして、気持ちよかった」(4歳、女の子)〈おなかの中で、何をしていたの?〉「暗いところで、体をまるめていた。ひざをかかえて、じっとしていた」(2歳、男の子)「頭を下にして、逆立ちしていた」(2歳、女の子)「おふろに入っていた」(2、3歳、男の子)「泳いでいた」(3歳、女の子)(2歳、男の子)「ぽかぽか浮いていた。白いものが舞っていて、気持ちよかった」(5歳、男の子)「おなかの中でお水を飲んでいた。気持ちわるかった」(4歳、男の子)「泳いでいた。歌ったり、音楽を聞いたり、水を飲んでいた」(3歳、女の子)「ひもでつながれていた」(2歳、女の子)「いつもおどっていた。ああ、ママのおなかにもどりたいな」(3歳、男の子)「パンチ!とかキック!とか、たくさんしていた」(2歳、女の子)「足をぴょんぴょんしていた」(5歳、女の子)「いっぱいジャンプしたよ」(4歳、男の子)「一度くるんとまわったよ」(2歳、男の子。逆子治しの体操をした)「遊んでいた」(5歳、女の子)「すやすや眠っているだけだった」(4歳、女の子)「寝ていた」(3歳、女の子)

〈おなかの中で、困ったことは?〉

「おなかの中に、何かあったでしょ。大きくなると、ぼくが生きていけなくなっちゃうやつ。つぶされたらどうしようって思って、こわかったの。ママ、ぶじに生んでくれてありがとう」(6歳、男の子。妊娠初期に、子宮筋腫が見つかった)「おなかの中は、くさかった。弟のときもくさかったと思うよ」(男の子。お母さんは妊娠中、喫煙していた)「お母さん、せきばっかりしていて、やばいなと思った。だから、おなかの中で、一生懸命そうじしていたの」(5歳、男の子)
〈外の様子も、気づいていた?〉「ドンとしたので、びっくりした」(3歳、女の子。妊娠4週ごろ、車の追突事故に遭った)「ママ、私がおなかにいたときにも、お酒を飲んでいたよね」(3歳、女の子)「あの緑色のヌルヌルのって冷たいよね。ぼく、あれぬられると、ビクッてしちゃった」(3歳、男の子。お母さんが下の子を妊娠中、エコー検査前にゼリーをぬられるのを見て)「(私がおなかの中にいたとき)パパはママに意地悪ばっかりしていたよね。ママが泣いていたの、私、知っているよ」(2、3歳、女の子)
「おなかの中にいたとき、木とか、ビルとか、電気とかが見えたよ。雲とかオレンジ色で、夕焼けみたいだった。道路もオレンジ色だった」(2歳、男の子。お母さんは妊娠中、よく夕日を浴びながら海沿いの公園を散歩していた)「ぼくがおなかにいるとき、お店でしんどくなったね。お店の人が、車でおうちまで送ってくれたね」(3歳、男の子。妊娠中、お母さんはスーパーで貧血になり、店員に介抱してもらったことがあった)「ここ、知っているよ。おへその穴から見てたもん」(4歳、女の子。お母さんが妊娠中何度か散歩
に行った公園に、はじめて連れていかれたとき)「結婚式のとき、手をつないでいるのが見えた。拍手がいっぱい聞こえた。おへそから見えた」(5歳、男の子。結婚式は妊娠7か月のとき)子どもたちの「記憶」には、現代の医学では説明がつかない内容もあります。けれど、たくさんの子どもたちの話には、大きな共通点があります。それは、おなかの赤ちゃんには、すでに感情や意思があるということです。おなかの赤ちゃんに「この世にようこそ」「あなたが大好きよ」と語りかけてください。それは、赤ちゃんに贈るはじめてのすてきなプレゼントになるでしょう。赤ちゃんに語りかけ、親子のきずなを深めておくと、生まれたあとのコミュニケーションも、きっとスムーズになるでしょう。余談ですが、本書の本文をデザインしてくださったデザイナーさんの娘さんは、小学校2年生のとき、とつぜん、「生まれる前に、おかあさんを何人かお試ししたの。ママがいちばん絵が上手だったから、ママにしたの」と話したそうです。デザイナーさんは、娘さんが冗談を言っていると思っていたそうですが、これはまさに生まれる前の記憶です。実際、娘さんは、絵を描くのがとても好きで、絵のコンクールに入賞するほどの腕前だそうです。

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