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胎内記憶についてのみんなの声

妊娠がわかったら、すぎたことをあれこれ考えるのはやめて、かけがえのないマタニティライフを楽しみましょう。おなかの赤ちゃんは、男の子でも女の子でも、あなたのたいせつなわが子であり、かけがえのないいのちです。いのちが宿った瞬間から、子育ては始まります。おなかの赤ちゃんは、すでに一人前の存在として、外の世界を感じとっています。私は2002年と2003年、長野県諏訪市と塩尻市で、保育園に通う子どもたち約3500人を対象に、胎内記憶や誕生記憶についてアンケートをおこないました。この調査からは、子どものほぼ3人にひとりが、おなかにいたときや生まれたときのことを、なんらかのかたちで覚えていることが明らかになりました。赤ちゃんが感じている世界を、ここに少しご紹介しましょう。

〈おなかの中は、どんなところ?〉

「暗くて、気持ちよかった」(2歳、男の子)
「暗かった。苦しかった」(3歳、女の子、2人)(3歳、男の子)「あったかかった」(2歳、男の子、2人)(3歳、女の子、2人)(4歳、男の子)「赤かった」(1歳、女の子)(2歳、男の子)「あったかくて、気持ちいいところだった。ゆらゆらしていた」(3歳、女の子)「明るかった」(2歳、男の子)(4歳、女の子)「ママの声が聞こえていた」(2歳、女の子)「赤かった。あったかかった。ひっくりかえっていた」(男の子)「ふわふわして、気持ちよかった」(4歳、女の子)〈おなかの中で、何をしていたの?〉「暗いところで、体をまるめていた。ひざをかかえて、じっとしていた」(2歳、男の子)「頭を下にして、逆立ちしていた」(2歳、女の子)「おふろに入っていた」(2、3歳、男の子)「泳いでいた」(3歳、女の子)(2歳、男の子)「ぽかぽか浮いていた。白いものが舞っていて、気持ちよかった」(5歳、男の子)「おなかの中でお水を飲んでいた。気持ちわるかった」(4歳、男の子)「泳いでいた。歌ったり、音楽を聞いたり、水を飲んでいた」(3歳、女の子)「ひもでつながれていた」(2歳、女の子)「いつもおどっていた。ああ、ママのおなかにもどりたいな」(3歳、男の子)「パンチ!とかキック!とか、たくさんしていた」(2歳、女の子)「足をぴょんぴょんしていた」(5歳、女の子)「いっぱいジャンプしたよ」(4歳、男の子)「一度くるんとまわったよ」(2歳、男の子。逆子治しの体操をした)「遊んでいた」(5歳、女の子)「すやすや眠っているだけだった」(4歳、女の子)「寝ていた」(3歳、女の子)

〈おなかの中で、困ったことは?〉

「おなかの中に、何かあったでしょ。大きくなると、ぼくが生きていけなくなっちゃうやつ。つぶされたらどうしようって思って、こわかったの。ママ、ぶじに生んでくれてありがとう」(6歳、男の子。妊娠初期に、子宮筋腫が見つかった)「おなかの中は、くさかった。弟のときもくさかったと思うよ」(男の子。お母さんは妊娠中、喫煙していた)「お母さん、せきばっかりしていて、やばいなと思った。だから、おなかの中で、一生懸命そうじしていたの」(5歳、男の子)
〈外の様子も、気づいていた?〉「ドンとしたので、びっくりした」(3歳、女の子。妊娠4週ごろ、車の追突事故に遭った)「ママ、私がおなかにいたときにも、お酒を飲んでいたよね」(3歳、女の子)「あの緑色のヌルヌルのって冷たいよね。ぼく、あれぬられると、ビクッてしちゃった」(3歳、男の子。お母さんが下の子を妊娠中、エコー検査前にゼリーをぬられるのを見て)「(私がおなかの中にいたとき)パパはママに意地悪ばっかりしていたよね。ママが泣いていたの、私、知っているよ」(2、3歳、女の子)
「おなかの中にいたとき、木とか、ビルとか、電気とかが見えたよ。雲とかオレンジ色で、夕焼けみたいだった。道路もオレンジ色だった」(2歳、男の子。お母さんは妊娠中、よく夕日を浴びながら海沿いの公園を散歩していた)「ぼくがおなかにいるとき、お店でしんどくなったね。お店の人が、車でおうちまで送ってくれたね」(3歳、男の子。妊娠中、お母さんはスーパーで貧血になり、店員に介抱してもらったことがあった)「ここ、知っているよ。おへその穴から見てたもん」(4歳、女の子。お母さんが妊娠中何度か散歩
に行った公園に、はじめて連れていかれたとき)「結婚式のとき、手をつないでいるのが見えた。拍手がいっぱい聞こえた。おへそから見えた」(5歳、男の子。結婚式は妊娠7か月のとき)子どもたちの「記憶」には、現代の医学では説明がつかない内容もあります。けれど、たくさんの子どもたちの話には、大きな共通点があります。それは、おなかの赤ちゃんには、すでに感情や意思があるということです。おなかの赤ちゃんに「この世にようこそ」「あなたが大好きよ」と語りかけてください。それは、赤ちゃんに贈るはじめてのすてきなプレゼントになるでしょう。赤ちゃんに語りかけ、親子のきずなを深めておくと、生まれたあとのコミュニケーションも、きっとスムーズになるでしょう。余談ですが、本書の本文をデザインしてくださったデザイナーさんの娘さんは、小学校2年生のとき、とつぜん、「生まれる前に、おかあさんを何人かお試ししたの。ママがいちばん絵が上手だったから、ママにしたの」と話したそうです。デザイナーさんは、娘さんが冗談を言っていると思っていたそうですが、これはまさに生まれる前の記憶です。実際、娘さんは、絵を描くのがとても好きで、絵のコンクールに入賞するほどの腕前だそうです。

クリニックで産み分けする場合にはこういう流れ

①産み分けの指導を受ける

産み分けを指導するクリニックでは、排卵日をより精密に特定し、産み分けの方法について専門医のアドバイスを受けることができます。また、産み分け用ゼリーやリンカルの購入も可能です。

 

受診すると決めたら、数か月分は基礎体温表を用意するといいでしょう。月経中の受診は避け、できればご夫婦そろって指導を受けるようにしましょう。「産み分け情報局」では、全国のクリニックの情報を検索でき、通信による指導も受けることができます。クリニックを受診するには、いくつかの注意点があります。まず、産み分けのための診療は、健康保険が適用されない自由診療なので、費用がかかります。ただし、これらの検査で婦人科系の疾患が見つかると、その治療にたいしては健康保険が適用されます。また、ご理解いただきたいのは、専門医の指導を受けても、100パーセント確実に希望する性の赤ちゃんが授かるとはかぎらない、ということです。しかも、産み分けにトライしてから赤ちゃんを授かるまで、どれくらいの期間がかかるかもわかりません。こういった不確定な要素があることを心にとめ、ご夫婦ともに納得してから、受診するようにしましょう。

②パーコール法という選択肢日本で唯一許可されている産み分け

医療は、パーコール法です。これは、精子をパーコールという液体(ショ糖という糖分の一種)に入れ、遠心分離器にかけて、X精子とY精子を分別する方法です。X精子はY精子より少し重く、Y精子より先に沈むので、いずれかを選択的に取りだし、子宮に注入して受精させます。パーコール法は、もともと畜産の分野において、選択的に牝牛を生ませるために考案された方法です。牛の受精においては、パーコール法の安全性は確認されていましたが、人間においても問題ないかどうか、日本産科婦人科学会は慎重な検討を重ねてきました。一時は禁止されていましたが、2006年、パーコール液は無害であり、精子に影響を及ぼさない、という結論が出ました。現在では、希望するかたは、パーコール法を自由診療として受けることができます。ただし、選別した精子だけを子宮に戻すので、妊娠の確率は下がります。おなかの赤ちゃんは気づいている人生は、頭で考えたとおりには進まないものです。予定外の出来事を受け入れ、どれだけ楽しめるかに、人生を味わい深くするヒントがあるように思います。産み分けに計画どおりトライできたか、それともパーフェクトとはいかなかったか、いろいろなケースがあるでしょう。けれど、もし赤ちゃんを授かったら、それはすべて、新しいいのちを生みだすための必然の流れであるように思います。

産み分けをして女の子がほしいとき、男の子がほしいときにやるべきことについて

実際の産み分け方法を男女別にまとめてご紹介します。

女の子がほしいとき

①排卵日2日前にセックス

すでに前述した方法ですが、おさらいしてみましょう。まずは、女の子をほしい場合です。女の子の産み分けの基本は、セックスのタイミングです。排卵が近づくと、腟のpH値は酸性度が弱くなっていきますが、排卵日2日前だと、まだ酸性度は強く保たれたままです。したがって、排卵日2日前だと、Y精子よりも酸性の環境に強いX精子が、受精に有利になります。さらに、排卵日2日前というのは、X精子とY精子の寿命差という点でも、X精子に有利になります。Y精子とX精子では、Y精子のほうが泳ぐスピードが速いため、Y精子のほうが、排卵がおこなわれる卵管膨大部に、先に到達しやすくはあります。しかし、排卵日2日前にセックスすると、Y精子が先に奥まで泳ぎついても、排卵を待つあいだに、寿命の短いY精子は死んでしまいます。すると、寿命の長いX精子が生き残り、女の子が生まれる確率が高くなります。もっとも、排卵日2日前を推測するのは、とても難しいものです。まずは、月経周期をなるべく一定にして、排卵日を予測しやすい体調をととのえましょう。そして、基礎体温、頸管粘液の状態、排卵検査薬の結果という、さまざまな情報をもとに、排卵日2日前を特定してください。市販の排卵検査薬は、24時間以内に排卵がおこなわれる可能性を調べるもので、排卵日2日前を推定することはできません。排卵日2日前を推測できる、より精密な排卵検査薬は、産み分け指導をおこなうクリニックで購入する必要があります。それでもわかりにくい場合は、クリニックでのエコー検査や、血中のホルモン量検査など、専門的な診断を併用することが望ましいでしょう。

②精液を薄めておく

精子の数が増えると、X精子に比べて、Y精子の比率が高くなります。排卵日2日前の目安をつけたら、その日に向けて精液を薄めるようにしましょう。3日に1回のセックス、少なくとも1週間に1回は射精することが、女の子の産み分けに望ましいといわれています。精液を薄めるためのセックスでは、必ず避妊しなくてはなりません。避妊法としては、コンドームが手軽で、正しくつかうなら効果も高いです。〈コンドームの正しいつかい方〉袋を開けたら、コンドームに穴が開いていないかチェックします。ゴムを傷つけないように注意しながら、
ながら、先端の小袋部分の空気を抜きます。空気が入ったままだと、射精したときにゴムが破れる可能性があります。装着するときは、ゴムが巻いてある状態のまま男性器の先にかぶせ、少しずつ伸ばしていき、根元まできっちりかぶせます。コンドームは、男性器を女性器に挿入する前につけ、射精後はすぐに外します。いつまでも装着したままだと、隙間から精液が漏れるおそれがあります。③セックスはあっさりと「①排卵日2日前にセックスする」でも説明したように、X精子はY精子に比べて酸性に強いという特徴があります。腟内のpH値はなるべく酸性に保ち、X精子に有利な環境をととのえましょう。
女性がオルガスムスを感じると、アルカリ性の頸管粘液が分泌されて、腟内が中性に傾いてしまいます。セックスのときは、性的な刺激の少ない、短時間のセックスにとどめるといいでしょう。さらに、セックスの体位にも注意する必要があります。腟のpH値は、子宮頸管の近くよりも酸性度が強いので、X精子を受精させたいときは、男性器の挿入を浅めにします。X精子は泳ぐスピードはゆっくりですが、酸性という環境にはY精子よりも耐性があります。そこで、子宮口子宮口から遠いところで射精し、酸性の腟を、なるべく長く泳がせるようにすると、X精子が有利になるのです。

④ピンクゼリーを使う

腟のpH値には個人差があり、もともとそれほど酸性度が強くない人もいます。また、オルガスムスを感じなくても、性的な刺激を受けるだけで、頸管粘液がたくさん分泌される人もいます。腟内のpH値を酸性に保つのに効果的なのが、ピンクゼリーです。原料は食品で、女性にも精子にも、副作用
副作用を及ぼす可能性はありません。ゼリーは、セックスの前に、注射器で吸い上げて腟の中に注入します。あおむけになって、腰の下に枕を敷くなどして、外に流れないように工夫しましょう。

⑤セックス後は避妊する

産み分けのセックスは、排卵日2日前におこない、それ以降は最低でも1週間は、避妊します。これは、排卵日2日前以降のセックスで射精された精子が、受精する可能性をなくすためです。排卵が近くなると、腟の酸性度は弱まり、Y精子に有利になります。X精子を受精させて女の子を授かるには、それを避けなくてはなりません。環境と産み分け電磁波に長時間さらされるコンピューターのプログラマーや、被曝のリスクのある放射線技師からは、女の子が生まれることが多い、という噂があります。医学的な確証はありませんが、多くの人が語っているところからすると、なんらかの傾向はあるのかもしれません。電磁波も放射線も、生物にとってはストレス要因です。Y精子はX精子よりも生命力が弱いので、過酷な環境においては、Y精子の受精、着床は、X精子に比べて難しくなるのかもしれません。

男の子がほしいとき

①排卵日にセックスする

Y精子はX精子に比べて活動性が高く、泳ぐスピードが速いのですが、酸性の環境に弱く、寿命が短いという特徴があります。排卵日は頸管粘液が多く分泌されますから、腟の酸性度が、もっとも弱まります。すると、Y精子は活発に動けるようになり、X精子よりも先に、卵管膨大部にたどり着く確率が高くなります。排卵日のセックスがY精子に有利な理由は、もうひとつあります。せっかくY精子が卵管膨大部にたどり着いても、なかなか排卵しなければ、それを待つあいだに、寿命の短いY精子は死んでしまいます。Y精子が元気なうちに、すぐに受精できるよう、セックスは排卵直前であることが望ましいのです。基礎体温、頸管粘液の状態、排卵検査薬の結果という、いくつもの情報を集めて、総合的に排卵日を判断しましょう。

②精子の数を増やす

Y精子は酸性の環境に弱いため、その多くが腟の中を通るあいだに死んでしまいます。Y精子が受精する確率を上げるには、なるべく多くのY精子を送りこまなくてはなりません。精液中の精子の数を増やすのに、もっともシンプルな方法は、禁欲です。射精の回数を減らすと、精子が蓄積されるので、1回に放出される精子の数が増えます。しかも、X精子とY精子の比率は1対1ではなく、精液中の精子の数が多くなるほど、Y精子の比率が上がる上がるといわれています。したがって、禁欲して精子の数を増やすことは、Y精子に有利になるのです。男の子を産み分けるには、最低でも5日間は、禁欲することです。ただし、精子の貯蔵期間が長くなりすぎると、精子の受精能力は低下してしまうと考えられます。禁欲は、あまり極端に長くないほうがいいでしょう。さらに、気をつけなくてはならないのは、Y精子は熱に弱いということです。男性が発熱すると、Y精子は死んでしまったり、運動能力が低下したりすることがあります。ふだんからトランクスなど熱のこもりにくい下着を身に着け、熱いお風呂やサウナには長時間は入らないようにしましょう。なお、男性の体調が悪いときは、射精したとき、精液の量が減る傾向があります。Y精子を増やすには、男性の健康管理もたいせつです。

③濃厚なセックスをする

Y精子を受精させたいときは、腟の酸性度をなるべくなるべく低くしなければなりません。女性が性的刺激を受けて、オルガスムスを感じると、アルカリ性の頸管粘液が分泌されて、腟の酸性度が中和されます。男の子を望むなら、セックスに時間をかけ、女性がじゅうぶんな性的刺激を受けてから、射精することがたいせつです。さらに、セックスの体位にも注意しましょう。男性器をなるべく奥まで挿入してから射精すると、Y精子は酸性の腟を長く泳がずにすむので、数をあまり減らさないまま、卵管膨大部をめざすことができます。
子宮頸管や子宮口の近くには、アルカリ性の頸管粘液が分泌されていて、Y精子は酸性の腟の中よりも、活発に動けるようになります。
すると、泳ぐスピードの遅いX精子より、ずっと有利になるのです。
なお、射精がすんだら、精液がこぼれないように、30分は挿入した状態を保つといいでしょう。女性はその後3時間以上、足を閉じて静かに 眠ると、妊娠しやすくなるといわれています。

④グリーンゼリーをつかう

腟のpH値には個人差があり、もともと酸性度が強い人もいます。また、オルガスムスを感じても、分泌される頸管粘液が少なめの人もいます。腟の環境をアルカリ性に傾けるには、グリーンゼリーをつかうこともできます。原料は食品で、女性にも精子にも、副作用を及ぼす可能性はありません。ゼリーは、セックスの前に、注射器で吸い上げて腟の中に注入します。あおむけになって、腰の下に枕を敷くなどして、外に流れないように工夫しましょう。
⑤リンカル(リン酸カルシウム)を摂る
リンカルは、微量の鉄分を含んだ天然カルシウムで、錠剤のかたちをした、栄養補助食品です。女性にも赤ちゃんにもなんの副作用も及ぼさない、安全な食品です。

服用をやめてはなりません。じつは、リンカルが男の子の出生率を上げる理由は、現段階ではまだわかっていません。それでも臨床的には、セックスのタイミングを守り、グリーンゼリーをつかって、リンカル服用を併用した場合、男の子が生まれる確率は90パーセント以上というデータもあります。リンカルは、産み分けを指導するクリニックや、そのインターネットのサイトで、購入することができます。

 

産み分けに必要な排卵日を確実に予測する方法

①頸管粘液から調べる

頸管粘液とは、子宮頸管の周りで分泌される粘液です。頸管粘液は、ふだんはかたいのですが、排卵が近づくと水分を含んでやわらかくなり、分泌量も増えていきます。排卵のころ、卵の白身のような半透明のおりものが出てくることがありますが、それが頸管粘液です。そこで、頸管粘液の状態を調べることで、排卵が近づいているかどうか、推測することができます。指を清潔にし、腟の奥に差し入れて粘液を取り、親指親指と人差し指で広げて伸ばしてみましょう。ふだんはほとんど伸びませんが、排卵の数日前には3~4センチ、排卵直前になると10センチくらいまで伸びるようになります。ただし、セックスのあとや、避妊具をつかっているときは、頸管粘液の状態が正確にわからないことがあります。また、おりものは頸管粘液だけではないので、体調を崩したときなどに、排卵とは関係なく増えることもあります。

②排卵痛

排卵のとき、卵胞の破裂にともなって、下腹部に鈍い痛みを感じることがあります。これを排卵痛といいます。右下腹部が痛むという人が多いのですが、排卵のたびに左右が変わる人もいます。排卵痛は、排卵の5~6時間前から始まることが多いといわれますが、個人差があり、敏感な人の場合、前日から痛みを感じるようです。排卵痛は、多くの場合、排卵前後1時間ほどがピークピークで、24時間くらいで少しずつ治まっていきます。はじめは気づかなくても、排卵日前後に注意していると、鈍い痛みを感じとれるようになることもあります。なお、排卵痛ではありませんが、排卵日前後に、腰痛や頭痛という体の変化を感じる人もいます。ふだんから心身の状態に注意を向けていると、ささやかな変化にも気づけるようになっていくでしょう。

③排卵検査薬を使う

排卵日を知るには、市販の排卵検査薬を使うこともできます。排卵の24~36時間前になると、黄体形成ホルモン(LH)が大量に分泌されます。LHサージと呼ばれるこの現象により、尿のLH濃度も急激に高まります。市販の検査薬は、尿中の黄体形成ホルモン濃度を測定して、LHサージを確認することで、24時間以内の排卵を予測します。検査方法は、スティックに尿をかけるだけで判定できるので手軽です。排卵日の2日前を推定できる、より精密な排卵検査薬もあります。ただし、一般の薬局では販売されていないので、産み分けを指導するクリニックや、そのインターネットインターネットのサイトで、購入しなくてはなりません。検査薬は科学的に根拠のある診断法なので、頼りにする人が多いのですが、あくまでもいくつかある測定法のひとつです。まれに測定を誤ることもありますし、検査薬によっては、試薬の色の濃淡をチェックする方式のため、判断が難しいこともあります。排卵日をより正確に知りたいなら、他の方法もいくつか組み合わせて判断することがたいせつです。

④クリニックで排卵日を予測する

月経周期が一定の人の場合、基礎体温表、頸管粘液、排卵痛、排卵検査薬といった情報を集めると、80パーセントの確率で、排卵日を特定できるといわれています。ただし、月経周期が不規則な人や、基礎体温表が一定でない人は、なかなか判断がつかないことがあります。排卵日を知るには、クリニックを受診して専門的な検査をすることもできます。産み分け指導をおこなうクリニックには、排卵日が近づくころ、基礎体温表を持参していくといいでしょう。クリニックでは、ホルモン血液検査、ホルモン尿検査、尿検査、頸管粘液検査などの他に、エコー検査をおこないます。エコー検査は、排卵日を特定する検査の中で、もっとも精度が高いと考えられます。専門的な検査を組み合わせると、排卵日は、95パーセントの確率で特定できるといわれています。〈エコー検査〉超音波受発信器を、おなかに当てるか腟の中に入れて、卵胞の大きさを調べます。卵胞は、はじめは2~3ミリですが、排卵直前には2センチほどまでに成長します。エコー検査によって、現在の卵胞の大きさがわかれば、排卵までどれくらい日数がかかるか、推定できます。上の子にはおなかの赤ちゃんのすがたが見える?お母さんより先に、上のお子さんが、下の子が宿ったことに気づくこともあります。私が144人にアンケートしたところ、「お母さんより早く、上の子が妊娠に気づいた(50人)」「わからなかった(77人)」「不明(17人)」という結果になりました。上の子は、「赤ちゃんがいるよ」と、言葉で告げるだけではありません。急に人形を抱っこする、べたべた甘えてくる、お母さんのお股をくぐる、よその赤ちゃんに興味をもつ、お母さんのおなかに話しかける、といった行動を通して、お母さんに知らせることもあります。上の子が、おなかの赤ちゃんの性別を当てることもあります。
ある3歳の男の子は、向こうからきた人がお母さんにぶつかったとき、「ママ、赤ちゃんだいじょうぶ?女の子だよ」といいました。お母さんは、その数日後、妊娠を知ったそうです。また、8歳の男の子は、妊娠中のお母さんのおなかを見て、「ぜったい、男だ。見えた」と、きっぱりいいました。周りの人はみんな、おなかの赤ちゃんは女の子と思いこんでいましたが、生まれたら、実際に男の子でした。上の子が赤ちゃんの性別を断言するときは、私のクリニックにいらしたお母さんから聞いたところでは、90パーセント以上の確率で当たっています。生まれる前のことを語るお子さんの中には、「雲の上で、きょうだいになる約束をした」と語る子が、たくさんいます。「じゃんけんで、順番を決めたの」「(弟と)いっしょに、お母さんを見ていたよ。『ぼくが先に行くね』と言って、生まれてきたよ」「赤ちゃんは、並んでいる順番に生まれてくる。ぼくぼくが前のほうにいて、〇〇くん(弟)は、もっと後ろに並んでいた」子どもたちの話を聞いていると、きょうだいは生まれる前から深い縁で結ばれているようです。性別も含めて、兄弟姉妹だから体験できること、学べることも、人生にはあります。子どもたち自身が、心の奥深くで、お互いどんな性別で生まれるか、約束しているケースもあるかもしれない――。そんなふうに想像してみると、子育てをまた、違ったふうに見つめられるかもしれれません。

産み分けするには排卵日を知ることが大事

基礎体温から推定する産み分け成功のポイントを握るのは、排卵日をなるべく正確に見つけることです。排卵から次の月経が始まるまでは、月経周期の長さにかかわらず、ほぼ14日といわれています。月経周期が決まっている人は、次の月経予定日から14日さかのぼった日が、排卵予定日と推測できます。ただし、この方法は月経周期が不順の人にはつかえませんし、ふだん月経が順調でも、ふとしたきっかけで排卵リズムが乱れる可能性もあります。より正確に排卵日を推定するには、基礎体温を測ることがおすすめです。基礎体温とは、いちばん安静にしているときの体温のことです。基礎体温は、ホルモンバランスに影響されて微妙に変化します。そこで、日々測定してグラフにすると、月経のサイクルをつかむことができるのです。月経開始とともに基礎体温のグラフをつくると、まずは低温期が続きます。そして、排卵直前に体温が著しく著しく低下する日があり、排卵日を迎えます。そののち高温期に入って、やがて次の月経を迎えるのです。このパターンが一定であるかどうかで、ホルモンバランスが正常か、排卵がきちんとおこなわれているかを、判断することができます。

①基礎体温からわかること

〈低温期〉月経から排卵までは、エストロゲンというホルモンが分泌されて、卵胞の成長をうながします。この時期の体温は、ほぼ36・0度~36・5度に保たれます。そのため、この期間を「低温期」と呼びます。〈排卵〉卵胞が成長していくと、エストロゲンの分泌も増えていきます。エストロゲン分泌のピークと入れ替わりに、黄体形成ホルモン(LH)が大量に分泌されます。これをLHサージと呼びます。排卵は、このLHサージのピークから15~24時間ほどあとに、起こります。
〈高温期〉排卵後は、卵胞から分泌されるプロゲステロンというホルモンが一気に増えます。プロゲステロンには、体温を上昇させるはたらきがあるため、体温は36・3度~36・7度くらいまで上がります。この期間を「高温期」と呼びます。妊娠していると、高温期は14週ごろまで続きます。妊娠していない場合は、体温は2週間ほど高いまま保ったあと、次の月経が始まるとともに、ふたたび低下します。

②基礎体温を測る

〈体温計を選ぶ〉低温期と高温期の差は、0・5度くらいしかありません。この微妙な差を計測するには、小数点以下第2位まで表示される婦人体温計をつかう必要があります。水銀体温計は、もっとも正確な測定ができますが、測定に時間がかかります。手軽なのは、電子体温計です。自動的に測定結果を記憶してグラフ化する機能や、排卵日を予測する機能のついたものもあります。〈基礎体温を測る〉婦人体温計は、もっとも体温の高い舌の裏側のいちばん奥で計測します。いつも同じ場所で測るようにします。毎朝なるべく同じ時間に、目覚めてすぐ測り、そのあいだは体を動かしてはいけません。体温計は眠る前に、枕元に用意しておきましょう。
計測が終わるまでは、起き上がったり、寝返りしたり、伸びやあくびをしたり、だれかに話しかけたりしてはいけません。たっぷり眠ったあとでないと基礎体温はわからないので、少なくとも4時間以上の睡眠をとってから測ります。そのためにも、夜更かしせず、朝も極端に早い時間に起きるのはやめましょう。

③基礎体温表のつけ方

〈毎日継続して記録する〉基礎体温は、少なくとも2、3か月は毎日計測し、
記録します。測りそびれる日や、注意点を守れないときもあるかもしれませんが、あきらめずに記録を続けましょう。2、3か月ほど記録をとっていくと、自分のリズムがわかってきます。〈折れ線グラフにする〉数値を記録したら、「基礎体温の変化」の図のような基礎体温表に折れ線グラフで記録します。基礎体温表は、薬局やクリニックで入手できます。折れ線グラフにすると、体温の変化がよくわかります。また、体温以外に、月経、セックスの有無、おりものものの状態、体調などを書きこむといいでしょう。

④基礎体温表を読みとる

〈読みとりのポイント〉基礎体温表は、日々の測定値の上下ではなく、

1サイクル全体のグラフの動きを見ることがたいせつです。排卵が起きているかどうかは、次の3つのポイントをチェックします。

(1)低温期と高温期に分かれている
(2)月経開始から20日以内に、排卵日を推定できるものの状態、体調などを書きこむといいでしょう。

④基礎体温表を読みとる〈読みとりのポイント〉基礎体温表は、日々の測定値の上下ではなく、1サイクル全体のグラフの動きを見ることがたいせつです。排卵が起きているかどうかは、次の3つのポイントをチェックします。

(1)低温期と高温期に分かれている
(2)月経開始から20日以内に、排卵日を推定できる
(3)高温期の期間が10日以上続いているこのポイントを満たしているときは、排卵していると考えられます。

高温期に入る前、体温が急激に下がる日の2~3日後が排卵日と思われます。もっとも、基礎体温には個人差があって、体温の急降下がはっきりしない人や、高温期への移行に数日がかかる人もいます。そのようなケースでは、大ざっぱに「体温が上がりはじめるときが排卵日」と推定すればいいでしょう。〈排卵サイクルがわからないとき〉次のような場合は、クリニックで診察を受けたほうがいいこともあります。

・低温期と高温期が分かれない低温期と高温期の差が0・4度以下の場合、黄体ホルモンのバランスが崩れているか、排卵がおこなわれていない可能性があります。40日以上続くようなら、受診して検査をしたほうがいいでしょう。・低温期が長い低温期が20日以上ある場合は、卵巣機能がうまく働い働いていない可能性があります。・高温期が短い排卵後の高温期は、ふつう12~15日間続きます。高温期が9日未満のときは、卵子が未成熟か、黄体機能不全かもしれません(反対に、12~15日たっても高温期が終わらないときは、妊娠している可能性があります)。・体温が大きく何度も上下するグラフが乱高下しているときは、排卵を特定できません。基礎体温の測り方の基本を確認しましょう。
測り方に問題がなければ、生活習慣を見直す必要があります。生活が不規則だったり、睡眠時間が短すぎたりするために、体温が一定しない場合もあります。それらの要因を改善しても、グラフの乱れが治まらないようなら、クリニックで排卵リズムを検査することをおすすめします。
排卵日を知るためのさまざまな方法排卵日を推定するには基礎体温表をつけるのが基本です。とはいえ、基礎体温表だけで排卵日を特定するのは、なかなか難しいものです。次の方法を総合的に組み合わせることで、排卵日やその時間帯をより詳しく知ることができます。

「産み分け」ののために必ず実践したいこと

精子の数や比率を調整する

精液の中の精子の数や比率をコントロールすることによって、希望する精子が受精する確率を上げること対1の割合ではありません。Y精子には、酸性の環境に弱く、寿命が短いという特徴があります。その弱点を補い、男の子と女の子がほぼ同数で生まれるようにするため、一定量の精液においては、Y精子のほうがX精子よりも多く含まれるようになっています。なお、精液中に精子が増えれば増えるほど、Y精子の占める割合が増え、X精子との差は広がっていきます。つまり、精子が多く含まれる精液ほど、Y精子の比率が高くなり、精子が少ない精液ほど、Y精子の比率は低くなるのです。ができます。

①禁欲

X精子、Y精子の数を調整する一定量の精液において、X精子とY精子の数は、
1対1の割合ではありません。Y精子には、酸性の環境に弱く、寿命が短いという特徴があります。その弱点を補い、男の子と女の子がほぼ同数で生まれるようにするため、一定量の精液においては、Y精子のほうがX精子よりも多く含まれるようになっています。なお、精液中に精子が増えれば増えるほど、Y精子の占める割合が増え、X精子との差は広がっていきます。つまり、精子が多く含まれる精液ほど、Y精子の比率が高くなり、精子が少ない精液ほど、Y精子の比率は低くなるのです。
精液中の精子の数は、射精の回数、健康状態、ストレスなどによって大きく変わります。なかでも、大きく影響を及ぼすのが、射精の回数です。射精の回数が多ければ、1回に放出される精子の数は減り、射精の回数が少なければ、精子の数は増えます。したがって、ひんぱんに射精して精液を薄めると、X精子が受精する確率、すなわち女の子が生まれる確率が高くなります。禁欲が長く、精液を濃くしておくと、Y精子の比率が増えるので、男の子が生まれる確率が高くなります。
特に、男性が25歳をすぎている場合は、禁欲によってY精子の数が増える傾向が、顕著になります。精子は、精巣でつくられ、蓄えられます。若いころは、精子はつねにつくられつづけますが、25歳をすぎると、精巣上体に精子がたまった時点で、精子の生産はストップするようになります。そして、貯蔵された精子の中で、老化して運動能力が低下した精子のぶんだけ、新しい精子を補充するのですが、このとき優先的に補充されるのがY精子です。そのため、男性が高齢であるほど、禁欲する期間が長くなると、精液におけるY精子の比率が高まるのです。――女の子がほしい場合月経が終わってから妊娠を目的とするセックスの2日前までに、少なくとも2回は射精します。精子の数を調整するセックスは、必ず避妊します。ただし、精子の数が少なすぎると、妊娠そのものが成立しなくなるので、注意が必要です。
――男の子がほしい場合妊娠を目的とするセックスの前は、最低5日間は禁欲して、Y精子の数を増やします。

②体位

卵子までの到達距離を調整する精子が卵子に到達する、卵管膨大部までの距離を調整することによって、希望する精子が受精する確率を高めることができます。――女の子がほしい場合X精子は、ゆっくり泳ぎますが、寿命が長く、酸性の環境でも比較的耐性があります。挿入が浅いと、子宮に到達するまで、酸性の環境の中を泳ぐ距離が長くなり、X精子に有利になります。
体位としては、伸長位、側臥位が、浅い結合になります。――男の子がほしい場合Y精子は、寿命は短いのですが、泳ぐスピードが速いです。男性器を子宮口そばまで奥深く挿入すると、精子は、よりアルカリ性に近い環境という好条件で、泳ぎはじめることになります。これは、瞬発力のあるY精子に有利になります。体位としては、屈曲位、後背位が、深い結合になります。

③排卵日

X精子とY精子の寿命の差を利用するY精子は泳ぐスピードは速いのですが、X精子より寿命が短いという特徴があります。そこで、X精子より先に卵管膨大部にたどり着いたとしても、排卵がまだの場合、卵子を待つあいだに死んでしまう確率が高くなります。――女の子がほしい場合X精子とY精子の寿命差を考慮して、排卵日2日前にセックスします。
男の子がほしい場合精子が卵管膨大部に到達してすぐ受精できるよう、排卵日当日にセックスします。

④下着で温度調整する

熱への耐性を利用するY精子は熱に弱いため、睾丸を温めると、死んでしまいます。Y精子を減らさないためには、睾丸に熱がこもらないようにすることがたいせつです。熱のこもりやすい下着か、そうでないかを選ぶことによって、Y精子の数をコントロールすることもでき
ます。女の子がほしい場合下着は、ふだんからブリーフやボクサーパンツを履いて、睾丸に適度な熱がこもるようにします。ただし、睾丸を温めすぎると、精子の数が減りすぎて、妊娠そのものが成立しなくなりますから、注意してください。男の子がほしい場合下着は、睾丸に熱がこもらないトランクスが望ましいです。熱いお風呂やサウナも、しばらくは控えるようようにしましょう。「産み分け」カレンダー星回りから「産み分け」に適した日を見つける方法は、世界各地でおこなわれてきました。東西を代表して、ふたつのカレンダーをご紹介しましょう。

*ヨナッシュ・メソッド(ルナ・バースデイ理論)月経周期の28日は、月の満ち欠けのサイクルと関係します。昔から、天体の動きは、排卵や妊娠に関係すると考えられてきました。満月や新月には出産が増えるといわれ、新月に排卵するなら女の子、満月に排卵するなら男の子、という説もあります。ヨナッシュ・メソッドは、天体の動きをもとにした独自のカレンダーに従ってセックスすることで、妊娠をめざすメソッドです。このメソッドでは、西洋占星術の12星座を、男性星座と女性星座のふたつに分けて考えます。そして、受精の瞬間、月の満ち欠けの位置が、ホロスコープの男性星座に位置するか、女性星座に位置位置するかによって、産み分けができると述べています。

*中国の男女産み分け表中国には、女性の年齢(数え年)と妊娠する月から、生まれる赤ちゃんの性別を割りだす「産み分け表」があります。シンプルな方法ですが、中国では高い成功率を収めているそうです。この他にも、インターネットで検索すると、世界各地のさまざまな「産み分けカレンダー」が見つかり見つかります。理論的な根拠があるものも、おまじないのようなものも、内容はさまざまですが、息抜きに眺めるのも楽しいかもしれません。

「産み分け」の基本について理解しよう

腟のpH値を調整する

産み分けの重要なポイントとして、腟のpH値を、希望する精子に有利なように調整することがあります。腟は、雑菌が入り込むのを防ぐために、つねに酸性の粘液でおおわれています。腟の酸性度が強いと、酸性でも比較的強いX精子に有利になりますし、酸性度が低いと、動きの活発なY精子が有利です。
腟のpH値は、次の条件によって変動します。

①排卵日のサイクル

腟の奥にある子宮頸管の周りには、子宮頸管粘液と呼ばれる粘液が分泌されています。この粘液は、排卵日から遠い時期はかなりかたく、酸性に傾き、精子や雑菌の侵入を防いでいます。排卵日が近づくと、頸管粘液は水分を含んでサラサラになり、強いアルカリ性に変化します。そして、その頸管粘液が腟に流れこむにつれて、腟の酸性度はだんだん中和されていき、排卵日には、腟の酸性度はもっとも弱くなります。これは、精子が運動しやすい環境をととのえて、精子を導きいれ、受胎をおこなうための、自然のしくみです。精子の寿命は2~3日で、前述したとおり、X精子のほうがY精子より、わずかに寿命が長いという特徴があります。また、卵子の寿命は24時間です。つまり、妊娠できるのは、排卵日前3日から排卵後1日の、5日程度ということになります。
産み分けでは、このわずかな期間の、腟のpH値の変化を利用します。――女の子がほしい場合腟内の酸性度が高く、X精子に有利な、排卵日の2日前にセックスをします。それ以降1週間は禁欲、あるいは避妊をします。これは、排卵日が近づいて、腟の酸性度が低くなってきたとき、Y精子が受精しないようにするためです。――男の子がほしい場合腟内の酸性度が低くなり、Y精子に有利な、排卵日当日にセックスします。その後は、妊娠の可能性がなくなる時期まで、避妊します。これは、排卵日を過ぎて腟内の酸性度が高まるとき、X精子が受精しないようにするためです。

②オルガスムス

セックスを楽しんでいるカップル、濃厚なセックスをするカップルには男の子が生まれる、という噂があります。俗説のようでもありますが、まったく根拠のないものでもありません。というのは、女性がセックスによって快感をおぼえて、オルガスムスに達すると、子宮頸管から強いアルカリ性の頸管粘液が分泌されるからです。腟内が酸性からアルカリ性に傾くと、X精子に比べて酸性の環境には弱いものの、アルカリ性の環境において活発に活動するY精子が受精に有利になります。――女の子がほしい場合あっさりしたセックスで、腟を酸性に保ちます。そのために女性がオルガスムスを感じる前に射精すると、X精子(女の子の精子)が生き残りやすくなります。
――男の子がほしい場合濃厚なセックスで、腟がアルカリ性に傾くと、Y精子(男の子の精子)が生き残りやすくなります。女性がオルガスムスをなるべく感じてから、射精します。

③ピンクゼリーとグリーンゼリー

腟内の酸性度を人為的にコントロールする、産み分け用のゼリーもあります。
女の子を妊娠するには、腟内で酸性の環境を保つはたらきのある、ピンクゼリーをつかいます。男の子を妊娠するには、腟内の環境をアルカリ性に変えるはたらきをもつ、グリーンゼリーをつかいます。このゼリーはイギリスで開発され、ビネガーやベーキングパウダーなどの食品を原料としています。人体にまったく害がなく、副作用の心配もありません。セックスによる激しい運動を繰り返しても、化学変化を起こす可能性もないので、安心してつかうことができます。
――女の子がほしい場合ピンクゼリーをつかいます。ハローベビーガール潤滑ゼリーという商品もあります。――男の子がほしい場合グリーンゼリーをつかいます。ハローベビーボーイ潤滑ゼリーという商品もあります。ゼリーは、SS研究会(産み分け研究をしている産婦人科医の組織)に加入している指導医のもとで、入手できます。また、「産み分け情報局」の通信販売から、購入することもできます。男の子を希望する場合は、グリーンゼリーと合わせて、リンカル(リン酸カルシウム)という栄養補助食品の服用がすすめられています。リンカルは、グリーンゼリーを処方するクリニックで購入することができます(詳しくは「リンカル(リン酸カルシウム)を摂る」)。

ストレスと産み分け

ストレスは、ホルモンの分泌に大きな影響を及ぼします。第2次世界大戦中、激しい空爆のあったときに妊娠していたドイツのお母さんからは、性同一性障がいの男の子が多く生まれた、という報告があります。これは、妊娠中の女性に大きなストレスがかかったため、男の子らしさをつくりだすアンドロゲンの分泌が抑えられたから、と考えられています。なお、ホルモンの分泌は、性分化だけでなく、
受精卵の着床にも影響を及ぼしているようです。たとえば、強いストレスにさらされているときは、コルチゾールというホルモンが多く分泌されます。アメリカ生殖医学会の報告によると、妊娠前、コルチゾールの血中濃度が高い女性は、女の子を授かる確率が明らかに高い、とされています。「大事件や事故のあとでは、女の子が生まれやすくなる」という報告もあります。ストレスが強いときは、Y精子の受精と着床が妨げられるのかもしれません。近年では、2001年9月11日の米国同時多発テロのあとは、ニューヨークで男の子の誕生が急激に減った、といわれています。

産み分けにトライする前に気をつけたいこと

産み分けにトライする前に産み分けにトライする前に、気をつけるべきことをあげておきます。

①「どんな子でも愛情と責任をもって育てる」という決意をもつ

産み分けをしても、希望する性の赤ちゃんが生まれる確率は、100パーセントではありません。科学的に立証されている産み分け法を、専門医の指導のもと実践しても、必ず成功するとはかぎりません。
最近のデータによると、男の子を希望した人で約80~90パーセント、女の子を希望した人で約70~80パーセントの確率です。
産み分けのセックスには、いくつかの決まりがありますが、現実はすべて計画どおりにいくわけではないでしょう。
また、ご夫婦の組み合わせによっては、体質のために、どうしてもどちらかの性ばかり妊娠しやすいケースもあるかもしれません。
産み分けにトライして生まれた赤ちゃんは、もし望んだ性でなかったとしても、たいせつなわが子です。たとえ産み分けに失敗しても、ご夫婦が互いに相手のせいだと責めるようなことがあってはなりません。ご夫婦で話し合い、どちらの性であっても愛情と責任をもって生み、育てることを確認しましょう。その決意と自信があってこそ、産み分けにトライすることができるのです。

②産み分けについて夫婦で合意する

産み分けするには、夫婦の合意と協力が不可欠です。
産み分けにトライすると、セックスのタイミング、方法、禁欲や避妊について、いくつかの制限が出てきます。
また、産み分けすると、半分の精子の受精を妨げることになりますから、妊娠の確率は下がります。
そのため、赤ちゃんを授かるまでかなりの期間がかかることも、めずらしくありません。制限のある性生活が、いつまで続くかわからないことに、ストレスを感じるかたもいます。どちらかいっぽうの気持ちだけで産み分けを実践するのは、現実的にはなかなか難しいのです。ご夫婦の気持ちがそろわないまま産み分けしようとすると、その後の夫婦仲に影響が出てしまうかもしれません。お互いの気持ちを率直に話し合い、納得のうえで、産み分けにトライしましょう。

③規則正しい排卵をめざす

産み分けの基本は、排卵日を知ることにあります。排卵リズムを正常にするため、健康的な生活を心がけましょう。排卵リズムを崩す原因には、次のことがあげられます。

*睡眠不足
*極端なダイエット*ストレス
*体調不良

排卵リズムが崩れていても、検査薬をつかったり、クリニックで精密検査をしたりするなら、排卵日をある程度特定することはできます。ただし、産み分けをおこなうには、なるべく正確に排卵日を知る必要があり、そのためには排卵リズムが一定であることがいちばん有効なのです。また、排卵が乱れるということは、体調が安定していないという意味でもあります。妊娠はゴールではなく、お産のあとは、子育ての長い日々が続きます。長期的な人生計画のためにも、体調をととのえておくことはたいせつです。まずは、ごく基本的なこととして、食生活や睡眠をととのえ、ストレスを減らし、規則的な排卵をめざしてください。

④元気な精子をつくる

精子は、つくられてから排出されるまで、2、3か月かかります。つまり、セックスの2、3か月前からの生活が、精子の質に影響を及ぼすと考えられます。元気な精子をつくるうえでのマイナス要因としては、次のことがあげられます。*喫煙*お酒の飲みすぎ*ストレス*不規則な生活*不健康な食生活たばこは生殖器官の血流を妨げるので、できれば禁煙しましょう。お酒は飲みすぎると勃起障害を起こすことがあります。なお、セックス当日の体調は、精液の排出量にかかわることがあります。妊娠を目的とするセックスを考えるなら、男性も、日ごろから健康的な暮らしを送るように心がけてください。どちらの性でも受け入れて胎内記憶を調べていると、おなかの赤ちゃんが、お母さんや周りの人たちの感情を敏感に読みとっているケースが見られます。お母さんが幸せな気持ちでマタニティライフを送っていると、「おなかの中は、あたたかかった。楽しかった」と語る子が増えます。反面、ストレスの多いマタニティライフだと、「おなかの中はさみしかった。早く出たかった」と語る子もいます。ある女の赤ちゃんは、だれに対しても愛想がよく、にこにこ笑いかけるのに、おじいちゃんにだけは笑顔を見せませんでした。お母さんによると、おじいちゃんはその子が生まれる生まれる前、エコー検査で女の子とわかったとき、おなかに向かって「なんだ、女か」と言ったそうです。おじいちゃんは、それほど深く考えず、そう言葉にしたのかもしれません。けれど、赤ちゃんはそのなにげない一言を受けとめて、深く傷ついたのではないでしょうか。かつては、「妊娠中は、男がいい、女がいいと、口に出してはいけない」と、お互いをいましめる風潮がありました。昔の人は、おなかの赤ちゃんにも感情があることことを知っていたのでしょう。「自分は親の望む体をしていない」と感じて、赤ちゃんの心が傷つくのを防ごうとしたのではないでしょうか。もちろん、赤ちゃんにも個性があり、繊細な子もいれば、大らかな子もいます。周りがどう考えようと、なんと言おうと、それほど気にしない子もいるかもしれません。ただし、赤ちゃんがどんな性格をしているか、周りのおとなには、生まれてみるまでなかなかわからないものです。基本的には、なるべく、生まれる前から自分を否定されるような感覚は、体験させないほうが望ましい望ましいでしょう。「男の子がいいな」「女の子がほしいな」という気持ちは、ごく自然なことで、それじたいわるいことではありません。それでも、妊娠がわかったら、赤ちゃんの性別を気にしすぎたり、口に出して述べたりするのは、控えたほうがよいでしょう。いのちを授かったことそのものを喜び、その思いを、おなかの赤ちゃんに伝えるようにしてください。産み分けの決め手は精子赤ちゃんの性別は、X精子とY精子のどちらが受精するかによって決まります。現代の産み分けは、精子の性質を利用して受精をコントロールする方法が主流になっています。では、それぞれの精子の特徴を見てみましょう。

〈X精子(女の子が生まれる精子)の特徴〉

・酸性の環境においても比較的強く、活発に動くことができる
・Y精子より寿命が長い
・Y精子より数が少ない
・Y精子より泳ぐ速度が遅い
・Y精子より少し重い

〈Y精子(男の子が生まれる精子)の特徴〉

・アルカリ性の環境においては、X精子より活発に動く
・X精子より寿命が短い・X精子より数が多い
・X精子より泳ぐ速度が速い
・X精子より少し軽い

Y精子の数が、X精子より多いのは、腟の状態に理由があります。射精された精子は、腟の中を泳いで奥に進んでいきます。そして、腟は、外部に接している器官なので、雑菌の侵入を防ぐために、いつも強い酸性の粘液でおおわれています。Y精子は、酸性という環境に弱く、活発に動くことができません。そこで、Y精子の数をX精子の数より多くして、卵子と結合できるチャンスが等しくなるように、バランスをとっているのです。
こういった複雑な条件をふまえて、女の子と男の子が生まれる確率を、ほぼ五分五分にするため、X精子とY精子は、絶妙な比率でつくられています(厳密には、男の子のほうが女の子よりやや多く生まれます。これは、男の子は女の子に比べて体が弱く、生きのびる確率がやや低いためです)。まさに、自然の摂理のふしぎとしかいいようがありません。

産み分けするために気になる!性別が決まるしくみ

かつては、生まれてくる子どもの性別は、女性側にその原因があると考えられていました。
そこで、女の子ばかり生まれる女性は「女腹」と呼ばれ「跡取りが生めないのは、嫁が悪い」と責められた女性が、たくさんいました。
しかし、科学の発展により、生まれてくる子どもの性別は、女性側の卵子にはまったく関係がないことが証明されました。
性別を決めるのは、卵子ではなく男性側の精子です。人間は、細胞の中に、ふたつ1組の染色体を23組ずつもっています。染色体は、ひとつは母親から、ひとつは父親から受け継いでいます。

23組の染色体のうち、22組までは常染色体と呼ばれ、対となる2本は、大きさもかたちも同じです。ところが、23組目は性染色体と呼ばれ、X染色体、Y染色体という、2種類の染色体が存在しています。性染色体が、X染色体とY染色体の組み合わせだと、性別は「男」になります。X染色体とX染色体の組み合わせだと、性別は「女」になるのです。

染色体の組み合わせ

卵子と精子は、それぞれ染色体を23本ずつもっています。
女性の卵細胞(卵子)には、常染色体が22本と、性染色体としては、X染色体が1本あります。

いっぽう、男性の精子には、2種類あります。
・常染色体が22本と、性染色体として、X染色体を1本もつもの(X精子)
・常染色体が22本と、性染色体として、Y染色体を1本もつもの(Y精子)
卵子の性染色体は、Xの1種類だけですから、赤ちゃんの性別は、Y精子とX精子の2種類のうち、どちらの精子が受精するかによって決まります。
受精のとき、卵子のX染色体に、Y精子のY染色体が組み合わさると、受精卵はXYになり、男の子が生まれます。

X精子のX染色体が組み合わさると、受精卵はXXになって、女の子が生まれます。
そこで、産み分けにおいては、X精子またはY精子の特徴をふまえて、選択的に受精させることが基本になります。
性を決めるホルモンのシャワー男の子と女の子の体の違いは、おなかの中にいるときにつくられはじめます。これを「性分化」と呼びます。
性差を決めるうえで、大きな影響をもたらすのが、「アンドロゲン・シャワー」と呼ばれる、ホルモンの分泌です。
赤ちゃんが男の子の場合は、妊娠6週から24週にかけてアンドロゲンというホルモンが大量に分泌され、睾丸などの男性器がつくられていきます。
赤ちゃんの原型は、女の子の姿をしていて、アンドロゲンが分泌されないときは性分化が進まず、そのまま女の子として成長します。
アンドロゲンは、お母さんにも影響を与えます。「男の子がおなかにいると、お母さんの顔つきが少しきつくなる」と言われますが、これはあながち俗説とはいえません。
アンドロゲンが大量に分泌されると、お母さんにも影響が及びます。顔立ちが少し変わることはありうるでしょう。
アンドロゲンは、赤ちゃんの脳の発育にも影響を及ぼします。
子どもの性格や行動パターンは個人差が大きく、「男の子らしさ」「女の子らしさ」という表現は、いちがいに当てはまるとはいえません。それでも、子どもたちを観察すると、大ざっぱに「男の子の傾向」「女の子の傾向」というものはあるものです。
これは、いわゆる「男性の脳」「女性の脳」と言われる、脳の性差によって生じています。
そして脳の性差は、胎児期に浴びるアンドロゲンによってほぼ決まることがわかっています。
男女の脳の器質上の違いとしては、脳梁の太さがあげられます。
脳の構造は、大きく右半球と左半球に分けることができます。
右半球は右脳と呼ばれ、イメージの記憶、直感、空間認識などを、つかさどります。左半球は左脳と呼ばれ、言語の認識、推理、計算、論理的思考などを、つかさどります。
右脳と左脳は、完全に分離しているのではなく、ふたつの脳をつなぐ脳梁と呼ばれる部分があります。
男性の脳は、女性に比べて、脳梁が細いという特徴があります。この脳梁の太さが「男性の傾向」「女性の傾向」をつくりだしているのです。
たとえば、男性は理詰めで考えるのが好きで、「1+1=2」という発想が得意なことが多いものです。
いっぽう、女性の脳は、脳梁が太いため、左右の脳を多くの情報が行き来します。
そこで、イメージの力が強くなり、表現力が豊かになるいっぽう、感情の起伏が激しくなるのです。もっとも、性分化がどのように進むは、ホルモンの分泌量やそのプロセスによって、大きな違いがあります。子どもの性格を、「男の子らしさ」「女の子らしさ」でくくることができず、個人差が大きいのはそこに原因のひとつがあります。

胎児のときって記憶あるの?着床の記憶について

一般には「記憶」は脳のはたらきと考えられています。ただし、人間の記憶のメカニズムには、まだ解明されていない面がたくさんあります。
「生まれる前の記憶」も、いちがいにファンタジーとはいえません。子どもが知るはずのない事実を知っている場合もあります。
そういった現象を説明する仮説のひとつとして、脳がかたちづくられる前から、細胞そのものに記憶が蓄積される、という学説もあります。
もし、細胞に記憶があるなら、卵子や精子のころの「記憶」が残っていても、ふしぎではありません。
特に、受精と着床の記憶は、細胞に深く刻まれる可能性があります。なぜなら、受精と着床は、細胞にとってきわめて大きなドラマだからです。
たとえば、受精卵は着床するまで、お母さんの免疫系から異物とみなされて、激しい攻撃を受けます。受精卵は、子宮内膜に飲みこまれそうになったり、たくさんの白血球に襲われたりする戦いにうち勝ってようやく、着床することができます。
人間の喜び、苦しみ、怖れ、葛藤など、もっとも深いところにある感覚は、受精や着床をどう体験したかに、その根っこがあるのかもしれません。たとえば、環境の変化に前向きに対処できる人もいれば、すぐに大きな不安に駆られる人もいます。
そのような性格は、育った環境、もしくは「生まれつき」と説明されています。「生まれつき」という理由のおおもとには、もしかしたら、子宮壁への着床がどのようにおこなわれたかという体験が、原点にあるのかもしれません。

産み分けの前に妊娠のプロセスを理解しよう

産み分けを実践する前に、妊娠のプロセスを理解しましょう。妊娠には、大きく4つのプロセスがあります。

①排卵

女性の卵巣には、原始卵胞という小さな卵子があります。原始卵胞は、その女性がお母さんのおなかの中にいるころから、卵巣の中に準備されています。
女の子の胎児の卵巣にある原始卵胞は、700万個前後といわれますが、これは年齢とともに減少していきます。出生時では70~200万個、思春期初めには40万個くらいまで減ったところで、排卵が始まります。人間の一生では約500個くらいの卵子が排卵します。
原始卵胞は、卵巣内で成長し、ほぼ1か月に1回排出されて、卵子になります。これを排卵といいます。卵子は人体の中でもっとも大きな細胞で、0・1ミリもあります。
排卵された卵子は、卵管に運ばれて、卵管膨大部にとどまり、約24時間のあいだ、精子を待ちます。排卵しても、なんらかの理由で受精しなかった場合は、次の月経の経血とともに卵子も体外へ排出されます。
卵子の記憶「お母さんが赤ちゃんのときから、私はおなかにいたよ。とても小さかったから、お母さんは、気づかなかったでしょ」
このようなイメージを語るお子さんは、何人もいます。原始卵胞は、お母さんが胎児のころから存在しますから、これは原始卵胞の記憶かもしれませません。ある女性は、催眠療法をしたとき、「自分が卵子だったときのこと」を思い出したといいます。
「私は人だかりが苦手で、人が押し寄せてくるような状況を、とても恐ろしく感じていました。催眠療法をしたとき、ふしぎなイメージが よみがえりました。卵子だったとき、精子がたくさん押し寄せてきて怖くなった、という感覚です」
と、彼女は語っています。

②射精

精子は人体の細胞の中でもっとも小さく、約300分の1ミリしかありません。睾丸の中で製造された精子は、副睾丸で成熟します。
成熟した精子は、精管を通って放出され、これを射精と呼びます。精液は、1回に2~4cc放出されます。個人差や体調による変化はあり ますが、1回に放出される精液の中には、だいたい4000万~9億個の精子が含まれています。射精は腟においておこなわれますが、腟の中は、雑菌の侵入を防ぐために、ふつうは酸性を示しています。これは、精子にとっても過酷な状況です。そのため、射精後しばらくすると、精液は凝集して、精子をまもるはたらきをします。
さらに30分ほどあとに、精液は液化して精子はかたまりから解き放たれ、活発に活動を始めます。

精子は、子宮、卵管を通って、卵管膨大部に排卵される卵子をめざして泳いでいきます。精子が進むスピードは、1分間に約5ミリ、卵子に到達するまでの距離は、約18センチほどです。

精子の記憶

精子だったときを覚えている、という子もいます。「私がタネだったときね。ぬるぬるしていて、気持ちわるかった。
ある日、ぬるぬるしてないな、と思って(周りを)見たら、おちんちんの入り口の近くにいたの。おちんちんの入り口って、口にみたいに、パカッと開いているでしょ。その近くでのんびりしていたら、急に動いて、すうーっとして、気がついたらママのおなかにいたの。私、タネ だったのに卵になっちゃったの!」

(7歳、女の子)この女の子は、お母さんに「(みんながタネだったのではなく、最初は)タマゴの子もいるよ。タネもタマゴも、ぜんぶ卵 になるの」と、説明したそうです。

③受精

卵子のすぐそばまでたどり着ける精子は、ごく少数です。興味深いことに、精子もすべてが卵子に向かって泳いでいくわけではなく、自分を犠牲にして他の精子を卵子に向かわせる役割をもつ精子もあります。

ようやく卵子にたどり着いた精子は、酵素を出して卵子の透明帯を溶かし、内部に侵入します。こうして、数億個のうちたった1個の卵子が、たった1個の精子と受精を果たすのです。

受精の記憶

ある男性は、このように語っています。「ぼくには、精子のときの記憶がある。たくさんの仲間と競争していて、大きな玉(卵子)にいちばんでたどり着いた。でも、他の仲間はみんな死んでしまった。だからその仲間のぶんまで、ぼくは生きていかなければならない」

人が生まれる前には、その人をかたちづくる精子に受精という大役をゆずり、応援してくれた精子があります。
なかには、受精して生まれたいと思っていたのに、願いがかなわなかった精子もある
あるかもしれません。生まれたというだけで、人はみんな強運のもちぬしです。生まれたことそのものが、かけがえのない貴重なことなのです。

④着床

受精が成立すると、卵子は受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら、卵管膨大部から子宮に向かって進みます。
4、5日かけて子宮にたどり着くと、さらに数日かけて、子宮内膜にくっつき、根を生やします。これを着床といいます。
着床が無事におこなわれてはじめて、妊娠が成立します。